大腸憩室炎とは?
原因・症状・治療を医師が解説|宝塚消化器内視鏡クリニック
大腸憩室炎(だいちょうけいしつえん)は、中高年に多い腸の病気の一つです。放置すると炎症が悪化し、腹膜炎など重篤な合併症につながることもあります。
ここでは、憩室とは何か・症状・原因・治療法・予防法について詳しく解説します。
憩室(けいしつ)とは?
「憩いの部屋」と書く憩室とは、腸の壁の一部が外側に袋状に飛び出したポケット状のくぼみのことを指します。 腸の中には便やガス、水分が満たされていますが、腸内圧が高まったり、腸の壁が弱くなったりすることで外側へ膨らみができます。 これが憩室です。 憩室自体は病気ではなく、がん化することもありません。 ただし、炎症を起こすと憩室炎という病気になります。憩室ができる主な原因
① 腸管内圧の上昇
腸の中で圧力が高まると、弱い部分が外側へ押し出され憩室ができます。- 便秘で排便時に強くいきむ
- ストレスや緊張により腸が過剰に収縮
- 加齢による腸壁の筋力低下
- 食物繊維不足
大腸憩室炎の診断方法
大腸憩室炎は、大腸内視鏡検査によって診断します。 炎症の程度を確認し、大腸がん・炎症性腸疾患などの鑑別も可能です。憩室炎が起こるとどんな症状が出ますか?
憩室があるだけなら無症状ですが、炎症を起こすと次の症状が現れます。- 便秘・下痢、またはこれらが交互に起こる
- 下血(血便)
- 腹痛・腹部の張り・不快感・圧迫感
- 吐き気・嘔吐・発熱
- 排尿時の違和感
治療方法
軽症の場合は、腸を休ませるため流動食などで安静にし、抗生物質の内服で数日で改善します。 炎症が強い場合、または合併症(腹膜炎・膿瘍など)がある場合は、入院治療や手術が必要となることもあります。
POINT:
重症化を防ぐためには、早期受診と適切な治療が重要です。
重症化を防ぐためには、早期受診と適切な治療が重要です。
憩室炎を予防するために気を付けること
憩室炎の予防には、腸に負担をかけない生活が大切です。- 規則正しい食生活で便通を整える
- 野菜・果物・海藻など食物繊維をしっかり摂る
- 脂肪の多い食事、冷たい・熱い刺激物を控える
- アルコール・カフェイン・香辛料を摂りすぎない
- 過労・ストレスをためず、十分な睡眠をとる
- 適度な運動で肥満を防ぐ
まとめ
大腸憩室炎は、日頃の生活習慣や食事内容が大きく関係する病気です。 「便秘が続く」「お腹の張りや痛みがある」などの症状がある場合は、 早めに消化器内科を受診してください。医療法人彩樹 宝塚消化器内視鏡クリニック

