コラム

  • 2025.9.18
    コラム

    大腸憩室炎とは?
    原因・症状・治療を医師が解説|宝塚消化器内視鏡クリニック

    大腸憩室炎(だいちょうけいしつえん)は、中高年に多い腸の病気の一つです。放置すると炎症が悪化し、腹膜炎など重篤な合併症につながることもあります。 ここでは、憩室とは何か・症状・原因・治療法・予防法について詳しく解説します。

    憩室(けいしつ)とは?

    「憩いの部屋」と書く憩室とは、腸の壁の一部が外側に袋状に飛び出したポケット状のくぼみのことを指します。 腸の中には便やガス、水分が満たされていますが、腸内圧が高まったり、腸の壁が弱くなったりすることで外側へ膨らみができます。 これが憩室です。 憩室自体は病気ではなく、がん化することもありません。 ただし、炎症を起こすと憩室炎という病気になります。

    憩室ができる主な原因

    ① 腸管内圧の上昇

    腸の中で圧力が高まると、弱い部分が外側へ押し出され憩室ができます。
    • 便秘で排便時に強くいきむ
    • ストレスや緊張により腸が過剰に収縮
    • 加齢による腸壁の筋力低下
    • 食物繊維不足

    大腸憩室炎の診断方法

    大腸憩室炎は、大腸内視鏡検査によって診断します。 炎症の程度を確認し、大腸がん・炎症性腸疾患などの鑑別も可能です。

    ▶ 当院の大腸内視鏡検査についてはこちら


    憩室炎が起こるとどんな症状が出ますか?

    憩室があるだけなら無症状ですが、炎症を起こすと次の症状が現れます。
    • 便秘・下痢、またはこれらが交互に起こる
    • 下血(血便)
    • 腹痛・腹部の張り・不快感・圧迫感
    • 吐き気・嘔吐・発熱
    • 排尿時の違和感
    炎症が軽ければ一時的な腹痛や便通異常のみですが、強くなると発熱・血便が見られるようになります。 さらに悪化すると、憩室に穴が開き腹膜炎を起こすこともあります。

    治療方法

    軽症の場合は、腸を休ませるため流動食などで安静にし、抗生物質の内服で数日で改善します。 炎症が強い場合、または合併症(腹膜炎・膿瘍など)がある場合は、入院治療手術が必要となることもあります。
    POINT:
    重症化を防ぐためには、早期受診と適切な治療が重要です。

    憩室炎を予防するために気を付けること

    憩室炎の予防には、腸に負担をかけない生活が大切です。
    • 規則正しい食生活で便通を整える
    • 野菜・果物・海藻など食物繊維をしっかり摂る
    • 脂肪の多い食事、冷たい・熱い刺激物を控える
    • アルコール・カフェイン・香辛料を摂りすぎない
    • 過労・ストレスをためず、十分な睡眠をとる
    • 適度な運動で肥満を防ぐ

    まとめ

    大腸憩室炎は、日頃の生活習慣や食事内容が大きく関係する病気です。 「便秘が続く」「お腹の張りや痛みがある」などの症状がある場合は、 早めに消化器内科を受診してください。

    医療法人彩樹 宝塚消化器内視鏡クリニック

  • 2025.9.18
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    逆流性食道炎とは?
    原因・症状・治療を医師が解説|宝塚消化器内視鏡クリニック

    胸焼けやのどの違和感、咳が続くといった症状がある方は、逆流性食道炎の可能性があります。 胃酸が食道へ逆流することで炎症が起こり、放置すると慢性的な咳や食道炎へと進行することもあります。 宝塚消化器内視鏡クリニックでは、最新の内視鏡検査で原因を正確に診断し、 患者さま一人ひとりに合わせた治療を行っています。 この記事では、逆流性食道炎の症状・原因・治療法・予防のコツを医師がわかりやすく解説します。

    逆流性食道炎とは|胃酸が食道に逆流して炎症を起こす病気

    逆流性食道炎とは、胃の内容物(主に強酸性の胃液:pH1〜2)が食道に逆流し、粘膜に炎症を起こす病気です。 胃には自らを守る粘液がありますが、食道にはその防御機能がないため、胃酸が触れるだけで痛みや胸焼けが発生します。 軽い症状でも放置すると、食道粘膜のびらん・潰瘍・バレット食道(がん化リスク)につながることもあります。

    逆流性食道炎の主な原因とは?

    ① 胃酸の分泌が多すぎる

    ストレスや刺激物の摂取により、胃酸が過剰に分泌されると逆流しやすくなります。
    • ストレス:自律神経が乱れ、消化液が過剰に分泌される
    • 香辛料・コーヒー:刺激物が胃酸分泌を促進
    • アルコール・たばこ:胃粘膜を傷つけ、胃酸過多を引き起こす

    ② 胃の動きが低下している

    胃の内容物が長く留まると、食道への逆流が起こりやすくなります。
    • 過食:胃に食べ物が残りやすくなる
    • 過労:自律神経の乱れで胃の動きが鈍る
    • 脂肪分・甘いもの:消化に時間がかかるため排出が遅れる

    ③ 食道裂孔ヘルニア

    通常、胃には逆流防止の弁が働いていますが、食道裂孔ヘルニアが起こるとこの機能が低下し、逆流が起こりやすくなります。
    食道裂孔ヘルニアとは、横隔膜の穴(食道裂孔)から胃の一部が胸部に飛び出す状態を指します。 加齢や姿勢の変化、腹圧上昇が原因で起こりやすく、高齢者に多い傾向があります。

    逆流性食道炎の治療法と日常生活での工夫

    生活習慣の見直し+薬物療法を行うことで、多くの方は症状を改善できます。

    生活習慣のポイント

    • 脂っこい・甘い・辛い・カフェイン・アルコールを控える
    • 食後すぐに横にならず、2〜3時間は座る・立つなど体を起こしておく
    • 肥満がある場合は、体重を減らすことで腹圧を軽減

    薬物療法

    • プロトンポンプ阻害薬(PPI):胃酸の分泌を強力に抑える
    • 消化管運動促進薬:胃の排出を助け、逆流を防ぐ
    • 粘膜保護薬:食道を守り、炎症を鎮める
    POINT: 胃酸分泌を抑えることで、食道へのダメージが軽減します。 消化管の動きを改善することで再発予防にもつながります。

    まとめ|宝塚で逆流性食道炎の検査・治療をお考えの方へ

    胸焼け・のどの違和感・咳・声のかすれが続く場合は、逆流性食道炎の可能性があります。 症状が軽くても、早期に検査を受けることが大切です。 宝塚消化器内視鏡クリニックでは、痛みを抑えた内視鏡検査で胃や食道の状態を丁寧に確認し、 再発しにくい治療プランをご提案します。

    ▶ 内視鏡検査の詳細はこちら

    医療法人彩樹 宝塚消化器内視鏡クリニック